インプロバブル、米G1オーサムアゲインSでマキシマムセキュリティに大勝

2020年09月27日 13:38

 米G1オーサムアゲインステークス(3歳以上、ダート9ハロン)が現地26日にサンタアニタパーク競馬場で5頭によって争われ、半マイル通過46秒36のハイペースの中を集団から1頭だけ離れて追走した2番人気のインプロバブルが、最終コーナー手前からの加速で直線豪快に突き抜けた。

 1番人気のマキシマムセキュリティは逃げ馬を1馬身余り前に見ながら他の3頭と並んで追走したが、後方で虎視眈々と機をうかがっていたインプロバブルに並ぶ間もなくかわされ、4番人気ミッドコートの追撃を1/2馬身封じて2着確保が精一杯だった。

 インプロバブルは前走のホイットニーステークスを含むG1レース3連勝。2018年12月のキャッシュコールフューチュリティと合わせ、重賞4勝目もG1レースとなった。この勝利により、インプロバブルはホイットニーSに続きブリーダーズカップクラシックの優先出走権を獲得している。

 BC公式サイトによると、インプロバブルのD.ヴァンダイク騎手は「他馬の出方を見てからにしたことが上手く行った。なるように任せて勝てたのだから良かったよ。今日の彼は2歳時に見せたような、違う戦術を披露してくれた。いつもより先頭から離れて追走していたんだ」とレースの幅が広がったことを喜んでいる。

 また、ニューヨークから駆けつけて久々にマキシマムセキュリティの手綱を取った主戦のL.サエス騎手は「道中のプレッシャーが厳しくて彼は走りづらそうだったが、それもレースだから。勝つこともあれば負けることもあるさ。レース後は無事で良かったし、また次だね。彼は最後まで頑張っていたけど、我々は負けたのさ」と淡々と振り返っている。