長距離路線で重賞5勝のエンビハー、目標のG1ロワイヤリュー賞を目前にして突然の引退

2020年09月30日 14:17

 前走のロンズデールカップ(芝16ハロン56ヤード)で牡馬を撃破し、5度目のG2制覇を飾った長距離路線の強豪牝馬エンビハーが、軽度の故障により突然の引退を発表した。

 エンビハーは1年前のロワイヤリュー賞で唯一のG1出走を果たし、当時は1馬身1/4差で敗れている。今年はG1制覇を目標に現役を続行し、今週末のロワイヤリュー賞では人気の一角に推されていた。

 同馬を所有するハムダン殿下のレーシングマネージャーを務めるA.ゴールド氏は「エンビハーは現在、シャドウェルスタッドにいてロワイヤリュー賞を回避する。軽い故障により引退することになった。非常に寂しい」「G1未勝利は残念だ。しかし、彼女は本当によくやった。この数年、我々の行く先を照らしてくれた」と労いのコメントを残している。