ストラディバリウスが惨敗、G2英チャンピオンズロングディスタンスCで見せ場も作れず

2020年10月18日 10:48

 英長距離路線に君臨するストラディバリウスが現地17日にアスコット競馬場で行われたG2英チャンピオンズロングディスタンスカップ(3歳以上、芝16ハロン)に圧倒的人気を背負い出走。中団の内ラチ沿いをリズム良く追走したものの、最終コーナー手前でL.デットーリ騎手が他馬に先駆けてステッキを抜き、ゴーサインにも反応できず後続に次々と追い抜かれて出走13頭の12着に大敗した。

 道中はストラディバリウスと並走したH.ドイル騎乗の5番人気トゥルーシャンが、残り2ハロン過ぎから7馬身1/2差抜け出して圧勝。愛セントレジャー連覇のサーチフォーアソング(2番人気)がフジャイラプリンス(3番人気タイ)との2着争いを1/2馬身差で制した。

 トゥルーシャンはプラントゥール産駒の4歳セン馬で今回が重賞初挑戦。昨年8月の始動から5戦4勝の好成績で3歳シーズンを終えると、今年は前々走のイボアハンデキャップでフジャイラプリンスの8着に敗れ、前走の条件戦で巻き返しの勝利を挙げていた。

 女性騎手として記念すべき英チャンピオンズデー初勝利を手にしたドイル騎手は「皆が私を女性騎手ではなく一人の騎手として見てくれるのが本当にうれしい。アラン・キング(調教師)に称賛を送るわ。彼は素晴らしいトレーナーだから」と感激していた。

 なお、思わぬ大敗を喫したストラディバリウスのJ.ゴスデン調教師は「馬場が深くて重すぎた。彼はそんな馬場が大嫌いだし、フランキー(デットーリ騎手)は蹄鉄を脱いでいると思ったようだ」と道悪を敗因に挙げている。