アデイブは豪州への再遠征を優先、第二の選択肢にドバイシーマクラシック
2021年02月03日 12:01
昨年は豪州でクイーンエリザベスステークスなどG1レースを2勝したアデイブのW.ハガス調教師が、今年の上半期も豪州遠征を最優先に考えていることを明かした。
昨年のアデイブは豪州で3月のランヴェットステークス、4月のクイーンエリザベスSを連勝し、10月には英チャンピオンステークスも制してG1レースを3勝。今季は2月20日のサウジカップと3月27日のドバイシーマクラシックに登録があるが、ハガス師は「彼がサウジへ行くことはないだろう」とコメントしている。
「現時点で我々は彼を昨年と同じ2レースに使いたいと思っているが、スタッフを送り込むのに不確定要素があるから決めかねている」というハガス師。「オーストラリアとサウジアラビア(の両方)は無理だ。サウジアラビアはレースまで時間がないし、アデイブにダートの経験もない。オーストラリアは経験済みだが」と、まずはサウジ遠征の可能性を排除。
その上で、ハガス師は新型コロナウイルスの検疫態勢を念頭に「アデイブはオーストラリアに向けて2月11日に検疫入りし、出発前に2週間を過ごすことになるが、スタッフは現地到着後にホテルで2週間の検疫が必要になる」「スタッフは馬が検疫入りする前に出発しないと間に合わない。来週に出発しなければならなくなる」と懸念材料を挙げた。
ハガス師は「オーストラリア行きが実現しなければドバイが次のターゲットだ。適性は十分にありそうだしね」と話している。