エセロが復帰に向けて実戦形式、半兄クラシックレジェンドも順調に調整進む

2021年02月24日 13:50

 昨年のG1チェアマンズスプリントプライズで鼻出血を発症し、実戦から遠ざかっている香港のエセロが、現地23日にシャティン競馬場でバリアートライアル(実戦形式の追い切り)に臨み、香港ジョッキークラブがC.ファウンズ調教師のコメントをまじえて広報している。

 鼻出血を発症したエセロは早期復帰を目指していたものの、昨年9月には腱を痛めてプランが白紙になっていた。この日のエセロは直線800mのトライアルに臨むと、抜群のスタートを決めて他の9頭を終始リード。仕掛けられる相手もいる中で鞍上のJ.モレイラ騎手が手綱を抑えたまま2馬身ほどの差を保ち、46秒09の好タイムで楽々とゴールした。

 この様子を見届けたファウンズ師はここまで順調と喜ぶ一方、現在のエセロは1300ポンド(約590kg)とチェアマンズスプリントプライズより50ポンド(約22kg)ほど体が大きくなっていることから、さらに調教を積んで近日中に再びトライアルをしてから復帰戦を決めたいとコメントした。

 香港JCは今季中の復帰戦として3月13日の条件戦をはじめ、G2スプリントカップ(4月5日)、チェアマンズスプリントプライズ(4月25日)、G3シャティンヴァーズ(5月23日)を候補に挙げている。

 また、エセロの半兄で同じくファウンズ師が管理するクラシックレジェンドは従化区トレーニングセンターで調教が進んでおり、24日に同トレセンの坂路で追い切られる予定。その後に数回のトライアルをこなして実戦復帰させたいとファウンズ師は話している。