【ドバイWC】ミスティックガイドが人気に応え快勝、チュウワウィザードは歴史的2着

2021年03月28日 03:20

 現地27日にG1ドバイワールドカップ(メイダン競馬場、ダート2000m)が行われ、日本のチュウワウィザードが歴史的な走りを披露した。前走のサウジカップでは馬場状態が合わず惨敗したチュウワウィザードだが、この日は発馬を決めて好位から粘り強く走り抜き2着。ダート開催での日本調教馬としては、2001年のトゥザヴィクトリー以来20年ぶりの銀メダルとなった。(オールウェザー開催の2011年にはヴィクトワールピサが1着、トランセンドも2着)。

 レースは馬場入り時にグレートスコット、ゲートに収まってからミリタリーローが放馬して競走除外になるなど波乱ムードで幕を開けたが、アメリカから参戦した1番人気ミスティックガイドが好位追走から3.75馬身抜け出し、トラックレコードに0秒23差と迫る2分1秒61(FAST)で快勝。チュウワウィザードから1.25馬身差の3着にはフランスのマニークールが続いた。

 ミスティックガイドはゲートを決めて2番手をうかがう勢いも、外からキャッペッザーノが来ると3番手に控えて最初のコーナーへ。チュウワウィザードも互角のスタートから戸崎圭太騎手の気合いとともについていき、ミスティックガイドの内から並ぶようにして向正面に入った。

 ペースが落ち着くとミスティックガイドは逃げるハイポセティカルに接近して外からプレッシャーをかけ、チュウワウィザードは逃げ馬の後ろで内ラチ沿いをキープ。チュウワウィザードの外からサルートザソルジャー、後ろにヘスースチームやマニークールなどで中団を形成した。

 最終コーナーに向かってミスティックガイドが手応え良く進出して完全に抜けだすと、背後のサルートザソルジャーとチュウワウィザードは鞍上の腕が激しく動いて苦しくなったが、チュウワウィザードはここから勝負根性を発揮。もうひと伸びして2着を死守した。

(人気は日本発売分)