豪G1クイーンエリザベスSは昨年の再現、アデイブがベリーエレガントを振り切り連覇

2021年04月18日 07:04

 豪G1クイーンエリザベスステークス(3歳以上、芝2000m)が現地17日にランドウィック競馬場で7頭により争われ、2番人気のアデイブが直線の叩き合いから0.5馬身抜け出して連覇を果たした。

 出遅れ気味の発馬となったアデイブは素早く中団にポジションを回復すると、中間点を前にT.マーカンド騎手に促されて2番手まで上昇。直線では押し寄せる後続を引きつけるようにして末脚を繰り出し、外から食い下がる1番人気ベリーエレガントを振り切った。さらに0.2馬身差の3着に最低人気のダラサンが続き、コックスプレートの覇者サードラゴネット(3番人気)は最後方から外を回って5着に終わった。

 昨年に続き英国から豪州遠征を敢行したアデイブはクイーンエリザベスSを連覇して通算4度目のG1制覇。同じく連覇を狙った前走のランヴェットステークスではベリーエレガントに雪辱を許したが、叩き2戦目の本番で地力を見せつけた。

 W.ハガス調教師は「彼は今日も出なかったが、トム(マーカンド騎手)が3ハロンで挽回してくれた。馬は頑張ったし、彼も極めて巧く乗ったよ。雨は降らなかったが、トムが言うには良馬場でも重い感じだったらしい。とにかく私が恐れていたような堅い馬場ではなかったということさ。トムの進言で着けたブリンカーも効いたね」と、とりわけマーカンド騎手の貢献を称賛している。

 なお、ハガス師はアデイブの今後について英国に帰国してから考えるとしている。