英エプソム競馬場で現地20日にリステッドのブルーリバンドトライアル（3歳、芝10ハロン）が行われ、3、4番手の内ラチ沿いをキープした3番人気のウィルコが、自身の後方から先に仕掛けて抜け出した7番人気テクニックをゴール寸前で逆転し、アタマ差で勝利を手にした。

　ウィルコはゴドルフィンが所有するドイツ生まれのキングマン産駒。昨年10月のデビュー戦2着から11月の2戦目で勝ち上がり、今回は5か月半ぶりの3歳初戦で前2戦のオールウェザーから変わり初の芝戦だった。

　この勝利によりウィルコは英ダービーの優先出走権を獲得。大手ブックメーカーの『ベットフェア』は前売りオッズを17倍に設定した。

　同馬を管理するC.アップルビー調教師は「我々の馬は冬を上手く越せたし、彼には10ハロンが合っていると感じていた」「彼の母系はステイヤーだから（英ダービーに向けて）いくつかチェックボックスを埋めている」「ダービーには登録していなかったから、このレースに行けば資格を得られるかもしれないと考えたんだ」とコメント。その上で、経験を積ませるためにチェスター開催かリングフィールド開催でもう1戦させるとしている。