英ダービートライアルS、良血サードレルムが最低人気に反発

2021年05月09日 12:15

 英リングフィールド競馬場で現地8日に行われたリステッドのダービートライアルステークス(3歳牡・セン馬、芝11.5ハロン)は、最低6番人気のサードレルムが最後方から大外を回って直線に突入して一気に先頭を奪い、追いすがる圧倒的1番人気アダイヤーを振り切った(1馬身1/4差)。

 R.ヴェリアン調教師が管理するシーザスターズ産駒のサードレルムは、半姉に2017年のG1ジャンロマネ賞を制したアジュマンプリンセス(父テオフィロ)、半兄には2019年のG3ベンゴーステークスを勝ったケープバイロン(父シャマーダル)、2018年のG2ダニエルウィルデンシュタイン賞勝ちのオスティリオ(父ニューアプローチ)がいる良血。昨年11月18日のデビュー戦で5着に敗れ、5か月の休養から復帰した4月17日の前走で初勝利を挙げていた。

 今回の勝利を受けて大手ブックメーカーの『パディパワー』はサードレルムの英ダービー前売りオッズを101倍から11倍へ大幅にカット。今後についてヴェリアン師はオーナーのオバイド殿下ら関係者と協議するとしつつ「距離をこなせそうだし(前走の)ノッティンガムでは堅良馬場で、今日は非常に力を試されるコンディション(重馬場)で勝った」「彼は均整が取れていてエプソムのうねりもこなせる馬だ」と前向きなコメントを残している。