ハリケーンレーンが愛ダービーで末脚炸裂、ゴドルフィンは英ダービーとダブル制覇

2021年06月27日 07:33

 愛ダービー(3歳、芝12ハロン)が現地26日にカラ競馬場で行われ、W.ビュイック騎乗の2番人気ハリケーンレーンが中団追走から末脚を炸裂させると、2番手から押し切り態勢の3番人気ローンイーグルをゴール寸前で差し切った。

 発馬を決めたハリケーンレーンは序盤こそハナを切る勢いも、ビュイック騎手がすぐに控えて中団に誘導。最終コーナーから動いたローンイーグルに一時は3、4馬身ほど離される苦しい形になったが、しぶとく追撃するとゴールで計ったようにクビ差捕らえた。さらに7馬身開いて6番人気のワーズワースが続き、1番人気のハイデフィニションは後方のまま見せ場なく10着に惨敗した。

 ゴドルフィン所有のハリケーンレーンは5月のG2ダンテステークスまでデビュー3連勝。2番人気に推された英ダービーは直線で僚馬アダイヤーらの瞬発力に屈したが、程よくペースが流れた愛ダービーは底力で巻き返してみせた。

 ビュイック騎手は「レース中盤を過ぎてフランキー(デットーリ騎手=ローンイーグル)の少し後ろの位置でお手上げだったし、彼が1着になるのだろうと思っていた」「ボクの馬は本当に素早く反応して今日はたくさんの才能を見せてくれた」「外にスイッチしたら彼はクリアなスペースを見つけて末脚を伸ばしたんだ」「先頭に間に合うよう祈っていたよ」とハリケーンレーンや関係者に感謝していた。

 また、異なる管理馬で英愛ダービー制覇を果たしたC.アップルビー調教師は、英ダービー馬アダイヤーをキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスに向ける一方、ハリケーンレーンについては未定とし、キングジョージまで熟考するとコメントしている。