アイルランド伝統のゴールウェイ開催で日本生まれのダイワメジャー産駒がV
2021年08月03日 10:09
アイルランド西部のゴールウェイ競馬場で先週土曜(7月31日)、日本生まれのダイワメジャー産駒クラウンズメジャー(セン4、E・マリンズ)が勝利を挙げた。
アイルランド競馬伝統の「ゴールウェイ・フェスティバル」(今年は7月26日~8月1日の7日連続開催)の6日目、7Rのプレミアハンデキャップ戦(芝2400メートル、16頭立て)に出走したクラウンズメジャーは好位追走から直線で抜け出し、2着に2馬身差の勝利をおさめた。勝ちタイムは2分32秒17。クラウンズメジャーは開催2日目(27日)のハンデキャップ戦(芝3300メートル、19頭立て)にも出走しており、半馬身差の2着。中3日の強行ローテの克服した。
クラウンズメジャーは父がダイワメジャー、母がラヴァリーノ(母の父アンブライドルズソング)という血統。17年に北海道日高町のクラウン日高牧場で生まれている。1歳下の半弟ジャックドール(牡3、藤岡)は今年4月に阪神の未勝利戦を9馬身差で圧勝し、プリンシパルSで5着に入っている。今年4月にパンチェスタウン競馬場のフェスティバル開催で、障害競走馬による平地競走でデビュー戦を勝利。その後は4、3、3着に敗れ、今回の「ゴールウェイ・フェスティバル」に挑んでいた。
調教師兼オーナーのエメ・マリンズ師はアイルランドの名トレーナー、ウィリアム・マリンズ調教師のおい。13年の中山グランドジャンプをブラックステアマウンテンが制したときには調教助手として、中山競馬場で同馬の調教に騎乗している。マリンズ師は過去にも日本生まれのアドマイヤムーン産駒フジモトフライヤーでフランスのハードル(障害)のリステッド競走(ペラ賞)を制した実績がある。
「アイリッシュレーシング」電子版はマリンズ師のコメントを紹介。「日本へ行ったことが報われています。先週の火曜に走ったことが生きました。彼はエキサイティングな馬です」と喜びを語った。「ゴールウェイ・フェスティバル」では10年に日本からアイルランドの児玉敬厩舎へ移籍したポップロックが勝利を挙げている。