重賞4連勝の英国牝馬ワンダフルトゥナイトは凱旋門賞の鞍上にペリエを予定

2021年08月04日 14:35

 今秋の凱旋門賞(G1、芝2400メートル、10月3日=パリロンシャン)に出走を予定している英国のワンダフルトゥナイト(牝4、D・ムニュイジエ、父ルアーヴル)が鞍上にオリビエ・ペリエ騎手(48)を予定していることがわかった。管理するデヴィッド・ムニュイジエ(40)師が明らかにし、レーシングポスト電子版が報じている。

 ワンダフルトゥナイトは昨秋にロワイヤリュー賞、英チャンピオンズF&MSでG1を連勝。今年はロイヤルアスコット開催のハードウィックS、先週行われたグッドウッドのリリーラングトリーSでG2を連勝し、現在重賞4連勝中。凱旋門賞へ向けた大手ブックメーカーの単勝前売りオッズは7~9倍で4番人気となっている。

 近3走はウィリアム・ビュイック騎手とのコンビだったが、同騎手はゴドルフィンの主戦を務めており、凱旋門賞には英ダービー馬アダイヤー、あるいは愛ダービー馬ハリケーンレーンとのコンビで挑むことが確実。大一番の鞍上として、陣営は凱旋門賞4勝の名手に白羽の矢を立てた。

 ペリエ騎手は過去に96年エリシオ、97年パントレセレブル、98年サガミックス、12年ソレミアで凱旋門賞を4勝したフランスを代表する名手。フランス出身で現在は英国を拠点にしているムニュイジエ師は「いくつも理由が挙げられるが、一番は何度も勝っている経験があり、ロンシャンを誰よりも知っていることです。そして、ワンダフルトゥナイトが2歳のときに騎乗し、勝っています(サンクルーの未勝利戦)。私はオリビエと知り合って20年ほどになりますが、彼に乗ってもらうと安心できます。これも重要です」と語っている。

 ワンダフルトゥナイトの次走についてはドーヴィルのジャンロマネ賞(G1、芝2000メートル、8月22日)、ポモーヌ賞(G2、芝2500メートル、同)、パリロンシャンのヴェルメイユ賞(G1、芝2400メートル、9月12日)、フォワ賞(G2、芝2400メートル、同)など多くのレースが候補に挙げられている。

出典:日刊スポーツ