スノーフォールに試練、ワンダフルトゥナイトのヨークシャーオークス参戦が決定

2021年08月18日 11:03

 英・愛オークスをともに圧勝したディープインパクト産駒スノーフォールが注目を集めるG1ヨークシャーオークス(現地19日)に、現役最強クラスの古馬ワンダフルトゥナイトの出走が決定。スノーフォールにとって試練の一戦となった。

 スノーフォールは英オークスを16馬身差、前走の愛オークスを8馬身半差で連勝と、3歳世代では抜きん出た実力を証明しているが、真の一線級と評価される相手とは未対戦。そこに立ちはだかるのが昨季G1レース2勝のワンダフルトゥナイトとなる。

 今季のワンダフルトゥナイトはロイヤルアスコット開催のG2ハードウィックステークスで牡馬を寄せつけず、前走はG2リリーラングトリーステークスも完勝している。スノーフォールにとって強敵だが、ワンダフルトゥナイトは9ポンド(約4kg)重い斤量を負担する。

 道悪が得意で馬場状態を見ながらレース選択してきたワンダフルトゥナイトは、フランス(ジャンロマネ賞)にも選択肢があったが、ナベスマイア(=ヨーク競馬場)に向かうことを決めた。

「もう少し雨が降ってくれればと思うけど、良馬場でも行くことにしたよ」というD.ムニュイジエ調教師。「ここ4、5日はドーヴィル競馬場にいたけど、芝が短く刈られていたんだ。天気予報では雨を期待できそうにないし、ドーヴィルよりヨークの方がマシかと思ってね」と参戦の経緯を明かしている。

 ワンダフルトゥナイトで凱旋門賞を狙うムニュイジエ師は、本番でO.ペリエ騎手に依頼していることを明かしたばかりだが、今回は引き続きW.ビュイック騎手を鞍上に迎える。ムニュイジエ師としては本番前にペリエ騎手に乗ってもらいたかったかもしれないが「まず第一に、英国内ではウィリアム(ビュイック騎手)が彼女に乗ってきたし、オリビエ(ペリエ騎手)は月曜日にちょっとした手術を受けたんだ。ヒザの骨片を取り除いたから1週間か10日ほど休むことになる」とコメントしている。