セントマークスバシリカ、アイリッシュチャンピオンSも制して5度目のG1制覇

2021年09月12日 08:36

 4頭立てながらG1ホース3頭の競演となった現地11日のG1アイリッシュチャンピオンステークス(レパーズタウン競馬場、3歳以上、芝10ハロン)は、1番人気のセントマークスバシリカが直線の瞬発力勝負を制してG1レース5連勝を達成した。

 最低人気のパトリックサースフィールドを先頭にポエティックフレア(3番人気)、セントマークスバシリカ、タルナワ(2番人気)の順に一列棒状で進んだレースは、残り2ハロン標識からの上がり勝負に。真っ直ぐ伸びるポエティックフレアに対してセントマークスバシリカは背後のタルナワをけん制しながら外へ張り続け、雪崩れ込むようにゴールした。セントマークスバシリカはタルナワを妨害したとして審議対象となるも3/4馬身差での勝利が認められ、さらにハナ差の3着にポエティックフレアで決着した。

 セントマークスバシリカは昨年10月のデューハーストステークスから今季負けなしでG1レース5連勝を達成。前走は予定していた英インターナショナルステークスを脚部の外傷で回避したが、強靭な末脚を披露して不安も払しょくした。

 A.オブライエン調教師は「彼にはあらゆる選択肢がある。マイルも10ハロンも走ることができる。それら全てのレースということだね。クイーンエリザベス2世ステークスには一つだけ問題があって、彼は道悪もこなすが、アスコットは悪くなり過ぎることがある」と今後に含みを持たせている。

 なお、セントマークスバシリカのR.ムーア騎手は不注意騎乗により騎乗停止処分(1日)を受けた。