BCターフはユビアーが豪快に差し切り、タルナワは反応できず思わぬ大敗

2021年11月07日 14:06

 米デルマー競馬場で現地6日に行われたブリーダーズカップターフ(3歳以上、芝12ハロン)は、後方2番手で2周目の第3コーナーに差し掛かった3番人気のユビアーが直線で大外から豪快に末脚を伸ばし、中団の後ろから先に抜け出して粘り込む9番人気ブルームを差し切った(1/2馬身差)。

 さらに1馬身1/2馬身差の3着に中団から馬群を捌いて2番人気のティオーナが続き、ブルームとともにジャパンカップ参戦を視野に入れるジャパン(8番人気)が4着に入線。1番人気で連覇を狙ったタルナワはユビアーとともに後方を追走するも、直線早々の失速で11着に沈んだ。

 ユビアーは7月のG3バーレーントロフィー、8月のG2グレートヴォルティジュールステークスに続く3度目の重賞勝ちでG1初制覇。9月の前走はベルモントパーク競馬場で賞金100万ドルのジョッキークラブダービーを勝っていた。

 W.ビュイック騎手とともに今年のBC開催で3勝目としたC.アップルビー調教師は「彼はグッドウッド(ゴードンステークス)のように気の抜けたレースをすることもあれば、ヨーク(グレートヴォルティジュールS)みたく好勝負することもある。彼をゆったり走らせることが鍵だった。ジェイミー・スペンサーがベルモントでしたようにね」と、スムーズに道中を運べたことを勝因に挙げた。

 また、アップルビー師はスペースブルースともども香港国際競走に使うつもりはないと話している。

 なお、思わぬ結果に終わったタルナワについて、手綱を取ったC.キーン騎手は「反応がなかった。フランスの前走(凱旋門賞)が凄く重い馬場だったから疲れがあったのだと思う。レース後の状態は問題なさそうだったよ」とコメントしている。

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