オミクロン株の感染拡大、HKJCは香港国際競走開催に自信も騎手らに不安広がる

2021年11月30日 12:43

 南アフリカなどで確認された新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」の感染が世界各国で急拡大している中、香港ジョッキークラブ(HKJC)は12月12日にシャティン競馬場で開催を予定している香港国際競走の実施に際して新たなリスクは生じていないとの見方を示した。

 これは現地紙『サウスチャイナモーニングポスト』(電子版)が現地29日に報じたもの。同紙によると、HKJCはバブル環境での競馬開催に自信を示し、オミクロン株の影響については現時点ではすべてが推測の域を出ないとの見方を示しつつも、「純粋にリスクの状況から見ると、それが大きく変化するとは思えない」としている。

 一方、12月8日のインターナショナル・ジョッキーズ・チャンピオンシップ(IJC)にオーストラリアから参加を予定しているJ.マクドナルド騎手は、帰国時に72時間の自主隔離が必要となることは問題ないとする一方で、「もし状況が動いて14日間の隔離を余儀なくされるならば、話は変わってくる」と香港での騎乗見合わせの可能性を示唆したという。

 なおIJCには日本から川田将雅騎手が出場予定。また12日の香港国際競走では福永祐一騎手の騎乗も見込まれているが、26日に有馬記念が控えていることから両騎手の香港遠征は難しいかもしれないと同紙は伝えている。