バファート師、無効となる出走停止処分を下したNYRAに勝訴

2021年12月18日 10:41

 B.バファート調教師がニューヨーク州の3競馬場への出走停止処分を受け、後にこれが無効とされた一件について、米地方裁判所は現地15日、ニューヨーク州競馬協会(NYRA)に対して同調教師に弁護費用などを含む10万9124ドル81セント(約1200万円)を支払う判決を下した。

 これは米競馬メディア『bloodhorse.com』が報じたもので、約16万ドルの賠償を求めていたバファート師の要求額のおよそ2/3が認められたことになる。

 この件の発端は、今年5月のG1ケンタッキーダービーで1位入線したメディーナスピリットから禁止薬物の陽性反応が検出されたこと。これを受けてNYRAは同17日、バファート師にアケダクト、ベルモントパーク、サラトガの3競馬場への出走停止処分を科した。

 しかし7月、連邦地方裁判所はNYRAが最終審理前に処分を下すなどプロセスに問題があったと判断し、NYRAの処分を無効とする判断を下していた。