乗り替わりで見事!カナダ拠点の福元大輔騎手が遠征先サンタアニタで米国重賞初制覇

2022年02月21日 17:20

 カナダを拠点に活躍する日本人の福元大輔騎手(24)が20日、サンタアニタ競馬場(ロサンゼルス)で米国重賞初制覇を果たした。

 G3サンシメオンS(芝1300メートル、出走8頭)で単勝2番人気のバラッザ(牡4、父イントゥミスチーフ)に騎乗。直線で大外から豪快な差し切りを決めた。勝ちタイムは1分12秒66。

 カナダのウッドバイン競馬場を拠点にする福元騎手は一昨年に「カナダ版ダービー」(カナダ産馬限定競走)と呼ばれるクイーンズプレートをマイティーハートで制覇。昨年7月には同馬とのコンビでG3ドミニオンデーSを制覇。同9月にはタウンクルーズとコンビを組み、ウッドバインマイルでG1初制覇を果たしている。

 シーズンオフの現在は米国西海岸に遠征している(※同じくカナダで活躍する木村和士騎手はケンタッキー州のターフウェイパークへ遠征中)。

 サンシメオンSが行われた芝1300メートル戦はサンタアニタ名物のヒルサイドコースからスタート。ダウンヒル(下り坂)からトップスピードでダートコースを横切り、最後の直線に入る難しい設定となっている。

 これが重賞初制覇となったバラッザは、前走まで日本でもおなじみの名手ケント・デザーモとのコンビで3連勝中。当初は別のトップジョッキー(ジョン・ヴェラスケス)が騎乗予定だったが、その騎手が乗れなくなったことで福元騎手に白羽の矢が立っていた。

 この日はプレッシャーのかかる乗り替わりで見事に結果を出し、今後の活躍に期待が高まる。

出典:日刊スポーツ