ゴスデン師、エミリーアップジョンとインスパイラルにデットーリ騎手を起用へ

2022年07月06日 11:45

 ロイヤルアスコット開催後にJ&T.ゴスデン厩舎とのパートナシップを休止することになったL.デットーリ騎手が、現地5日に英ニューマーケットでゴスデン厩舎の調教に参加。愛オークス(7月16日)で英オークス2着のエミリーアップジョンに騎乗することをJ.ゴスデン調教師が認めた。

 ゴスデン師は「フランキー(デットーリ騎手)はずっと調教に参加してきたし、彼女に騎乗することを望んでいる。彼が今朝にやって来たのは愛オークスで彼女に乗るからさ」と明言。その上で「私は集中的に取り組む騎手を求めている。パートタイムでできる仕事ではないんだ。例えばウインブルドン(テニス)のラファエル・ナダルは午前中を懸命に練習に費やす。それが全てで明確なことなんだ」

「私はアスコットのレース前に正装して馬房の周りを走り回り、数ポンドのために予想の副業をしようとは思わない。それがプロフェッショナルの姿勢とは思わないからね。現役ではなく引退してからすればいい。その手のことは面白くないね。我々は馬とレースに集中しなければならないのさ」と、デットーリ騎手の近況に苦言を呈すかのような話を続けた。

 さらに「彼は偉大な騎手だが移り気だろ。私はそうしたことに不満を抱きはじめていたんだ。確たる地位にあれば慎重にならなければならない。トップであり続けたいのであればね。なぜなら、取って代わろうとするたくさんの若手がいるからさ」と叱咤。ゴスデン師は2日のサンダウン開催後には同騎手の姿勢に感心し、関係改善の可能性にも言及していた。

 なお、ゴスデン師はファルマスステークス(8日)に出走予定のインスパイラルにもデットーリ騎手の起用を決定。同馬を所有するチェヴァリーパークスタッドのマネージャーは「フランキーは彼女に4回乗って誰よりも彼女のことを分かっているし、我々はジョン・ゴスデンがフランキーの起用を決めて歓迎している」「この決定を待っていたんだ。クレアヘブン(ゴスデン厩舎)内部の問題を彼ら自身で解決したことを喜んでいる」と安堵している。