G1愛オークス、ノヴェリストの近親マジカルラグーンが着差以上の内容で完勝

2022年07月17日 10:53

 G1愛オークス(3歳牝馬、芝12ハロン)が現地16日にカラ競馬場で行われ、エミリーアップジョンの回避を受けて1番人気の支持を集めたマジカルラグーンが、2番手追走から直線早々に先頭に立つと、背後から食い下がる2番人気のトイをねじ伏せ1/2馬身差で完勝した。

 ハナに立つほどの好スタートを決めたマジカルラグーンは、内のショーオブスターズ(7番人気)に先を譲って2番手に収まる。直線の残り2ハロン標識付近で先頭に顔をのぞかせると、背後でマークしていたトイとケアードゴーデオ(3番人気タイ)が内外から挟み込むように追撃してきたが、外で粘るトイを半馬身から寄せつけることなくねじ伏せた。ケアードゴーデオはさらに2馬身3/4差の3着に続いている。

 半兄にノヴェリストを持つ良血馬のマジカルラグーンは前走のG2リブルスデールステークスに続く3度目の重賞勝ちでG1初制覇。管理するJ.ハリントン調教師は2018年の愛1000ギニー(アルファセントーリ)以来、2度目のクラシック制覇となった。

 ハリントン師はマジカルラグーンを勝利に導いたS.フォーリー騎手の騎乗を称えるとともに「これがまだ今年3走目だし、彼女はもっと良化すると思うわ。ヨークシャーオークスに登録してあるけど、その後については特に決めてないわね」「彼女を来年も現役にしたいの。(父の)ガリレオの血統は成長力があるし、彼女の兄は3歳よりも4歳でもっと良化したから」と抱負を口にしている。