エリザベス女王死去で英競馬開催は中止、「最も偉大で影響力ある支援者」を悼む

2022年09月09日 12:11

 現地8日に死去した英女王エリザベス2世はサッカーや五輪競技など数多くのスポーツ振興に携わってきたが、競馬にも特に情熱を注いでいた。

 女王の父ジョージ6世も競馬に熱心で、愛馬のサンチャリオットは1942年に牝馬クラシック三冠(英1000ギニーと英オークス、英セントレジャー)を達成。女王自身も54年に父母の名を冠したキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスを制したオリオールや、74年の英1000ギニー馬にして仏オークス馬のハイクレア(日本の三冠馬ディープインパクトの曾祖母)らを所有した。

 女王の死去を受け、英国競馬統括機構(BHA)は9日に各地で予定されていた競馬開催の中止を発表。クラシック最終戦のG1英セントレジャーを含む翌10日の開催に関しては9日中に発表される予定で、女王の葬儀までの服喪期間中については後日の詳細発表となっている。

 BHAは「女王陛下は、競馬の歴史において最も偉大で、最も影響力のある支援者の一人でした。陛下の競馬と競走馬に対する情熱は繁殖やレースに深く関わるだけでなく、ジョッキークラブやサラブレッド生産者協会の後援者として、またロイヤルアスコットの象徴として、生涯を通じて輝きを放っていました」との声明を出している。