凱旋門賞で巻き返し期すウエストオーバー陣営、ワークフォースの再現を期待

2022年09月21日 11:47

 愛ダービーを7馬身差で圧勝し、続くキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスでは1番人気に推されながら18馬身差の5着と一敗地に塗れたウエストオーバー。しかし、同馬を所有するジャドモント陣営は凱旋門賞での巻き返しへ意欲を見せている。

 12年前、ウエストオーバーと同じ勝負服を背にしたワークフォースは、英ダービー制覇から向かったキングジョージで5着に敗れるも、その後に直行した凱旋門賞では日本のナカヤマフェスタを破って巻き返しに成功した。同じ道を行こうとしているウエストオーバーは、キングジョージでの敗戦後もフレッシュな状態を維持している。

 ジャドモントのレーシングマネージャー、B.マホーン氏は「ラルフ(ベケット調教師)は彼の状態に満足しているようだ。土曜日(17日)の追い切りが良く、恐らく明日(21日)にも追い切る。ネガティブな話は何も聞いていないから、とりあえず臨戦態勢にあるのさ」とウエストオーバーの状態に自信の口ぶり。

 そして、大きな脅威だったバーイードを回避させた陣営の判断に理解を示しながら「それでも凱旋門賞は今までと同様に非常にタフなレースだ。我々は以前にワークフォースで成し遂げたが、閃光を二度走らせることができればね」と希望を捨てていない。

 なお、英ダービーまでのR.ホーンビー騎手から愛ダービー以降の2戦ではC.キーン騎手に手綱を託したが、凱旋門賞の鞍上は未定のままで来週にも決定する見通しという。