凱旋門賞に挑むヴァデニ、陣営は距離延長に「彼ならやれる」

2022年09月28日 12:04

 アスコットの英チャンピオンステークスでもう1戦するよりも、パリロンシャン競馬場を優先するのは難しい判断だったと陣営が認めているように、ヴァデニは“極端な”馬場状態の場合にのみ凱旋門賞を回避する。

「英チャンピオンSより凱旋門賞を走らせることは簡単な決断ではなかったが、我々は双方のレースについてしっかり検討した」というのはアガ・カーン殿下のレーシングマネージャーを務めるG.リモー氏。「馬場状態が極端なことになれば再考するだろうが、重馬場くらいなら問題はないだろう」と、昨年のような不良馬場でなければ対応可能という見解を示している。

 また、しつこく問われ続けている距離の問題について「彼はアイリッシュチャンピオンSで負けたが、我々はその後に集まって話し合いをした。調教師も乗り役も、その距離(12ハロン)に勝機があると考えている。距離延長には懐疑的な見方もあるかと思うが、我々は彼ならやれると感じている」とヴァデニの能力を信じ、挑戦する価値はあるという考えを明かした。