トゥルーシャン、激闘制して英チャンピオンズロングディスタンスCを3連覇

2022年10月16日 10:09

 現地15日、英アスコット競馬場で8頭により争われたG2英チャンピオンズロングディスタンスカップ(3歳以上、芝16ハロン)は、H.ドイル騎乗の1番人気トゥルーシャンが4番人気コルトレーンと直線一杯に叩き合いを展開。残り1ハロンから差し返すと、アタマ差ねじ伏せて激闘を制した。

 中団の内ラチ沿いで流れに乗ったトゥルーシャンは、最終コーナーでやや強引に外へ持ち出される。そこへ道中からマークしていたコルトレーンが襲い掛かり、直線入口から馬体を併せて抜け出していく。一時はコルトレーンが頭ひとつ前に出たが、底力に優るトゥルーシャンが巻き返して体半分ほど逆転すると、なお食い下がるコルトレーンに最後まで先を譲らずゴールした。

 さらに3馬身差の3着に2番手追走の6番人気トローラーマンが粘り込み、2番人気の英セントレジャー馬エルダーエルダロフはトゥルーシャンを背後でマークするも14馬身余り離されて7着に完敗した。

 トゥルーシャンは英チャンピオンズロングディスタンスCの3連覇を達成して通算5度目の重賞勝ち。A.キング調教師は「今日は馬場が合っていたが彼は全力を尽くさなければならなかった。2着の馬が伸び続けていたからね」「レースを観ている間は堪らなかったけど、リプレーを楽しむとするよ」と激戦を振り返っている。なお、今後はトゥルーシャンを休養させ、来年の英ゴールドカップを目指す方針。