世界的名手デットーリが来シーズン限りで現役引退の可能性を示唆「誰か私のために」

2022年10月16日 11:30

 英国を拠点に活躍する世界的名手、ランフランコ・デットーリ(51)が来シーズン限りで現役を引退する可能性を語った。大衆紙「サン」電子版が14日、報じている。

 デットーリ騎手は「間違いなく来年も乗ります。それは100%です」と来年の騎乗について話した後、「ただ、次のシーズンが私にとって最後のシーズンになるかもしれません。現時点では乗りたいですし、乗れる限り乗っています。でも、来年の今ごろ、どう思っているのかは確認する必要があります。できれば、誰か私のためにジュライC(ニューマーケットで行われるデットーリ騎手が未勝利のスプリントG1)で勝つ馬を見つけてほしいです。それだけが私の勝ちたい大レースですから」と語っている。

 日本でもおなじみのデットーリ騎手は今年、3月のドバイワールドカップをカントリーグラマーで4度目の制覇。ロイヤルアスコット開催の不振でジョン・ゴスデン調教師との関係が疎遠になりかけたが、すぐに修復。15日の英チャンピオンズデーもG1英チャンピオンズ・スプリントSをキンロス、英チャンピオンズ・フィリーズ&メアズSをエミリーアップジョンで制しており、名手の健在ぶりをアピールしている。

 英チャンピオンズデーは英国の平地シーズンを締めくくるハイライト。例年、デットーリ騎手の去就は注目され、翌年以降のプランを問われるため、今回もあくまで可能性を示唆したものと思われる。

出典:日刊スポーツ