貴重なロアリングライオン産駒のドバイマイル、仏クリテリウムドサンクルーでG1初制覇

2022年10月23日 14:37

 仏2歳G1クリテリウムドサンクルー(セン馬不可、芝2000m)が現地22日にサンクルー競馬場で行われ、逃げた3番人気ドバイマイルが勝負所から後続に相次いでかわされるも、冷静に乗り切って1番人気アレストとの叩き合いをアタマ差で制した。

 主導権をにぎったドバイマイルは先頭をキープしていたが、後方から4番人気のストラコが捲り気味に進出すると、これに中団のアレストも呼応して一気にペースアップ。ドバイマイルは馬群と内ラチの間に包まれる格好となるも、直線では外ラチへ向かった馬群の内から難なく抜け出してアレストをねじ伏せた。

 さらに6馬身開いた3着に2番人気のアデレードリバーが続き、ノースヒルズの前田幸治氏が所有し、清水裕夫調教師が管理するゾファニー産駒シルフィードが最低9番人気ながら3着とクビふたつ差の5着でゴールした。

 ドバイマイルはわずか1世代だけを残して早世したロアリングライオンの産駒で、母ビーチバニーは2009年のプリティポリーステークスでダーレミの短アタマ差2着など重賞未勝利ながら複数の好走歴がある。ドバイマイルは8月のデビュー2戦目から2連勝し、4戦目の前走はG2ロイヤルロッジステークスで2着。この勝利により貴重なロアリングライオン産駒のG1初制覇を記録した。

 ドバイマイルはオーナーの意向により次週のトレーニングセールに上場される予定となっているが、同馬を共同管理するM.ジョンストン調教師はレース後に米ブリーダーズカップに遠征する可能性があることも示唆している。