日本でも活躍したF.ベリー元騎手、マジカルラグーンは「勝つためにすべきことを解っている」

2022年11月13日 11:10

 ホースレーシングアイルランド(HRI)が現地11日、エリザベス女王杯に参戦するマジカルラグーンについて、日本での騎乗経験も豊富なF.ベリー元騎手のインタビューを交えて広報した。

 今週、マジカルラグーンに騎乗するS.フォーリー騎手と話をしたというベリー氏は「彼の意見として、彼女には右回りの馬場が合っている感じがあるらしく、もしそうなら、阪神は適しているよ」「スノーフェアリーも愛オークスを経てこのレースを勝ったし、関係者の興味を引いたのだろうね」と好勝負も可能との見解。

「ロイヤルアスコット(リブルスデールステークス)を思い出してごらん、彼女は凄い勝負根性を見せた」「愛オークスはエミリーアップジョンの回避で大した相手関係ではなかったかもしれないけど、必要最低限のことしかしていない」「その2勝とも半馬身差だし、彼女はレースで勝つためにすべきことを解っているんだ」と、マジカルラグーンには着差に表れない能力があると指摘している。

 そして「アイルランドのG1牝馬なら日本でも通用するさ。地球を3/4周しなければならないけど、マジカルラグーンは夏場にひと息入れたし、これ(エリザベス女王杯)は8月からターゲットにしていたんだ」「後から思いついたことではないんだよ。外国に遠征するなら非常に重要なことなんだ」と綿密な計画があったことをうかがわせている。

 ベリー氏はJ.ハリントン調教師と懇意にしており、2010年の2歳G1ヴィンセントオブライエンナショナルステークスをハリントン師のパスフォークで制覇。その前年に日本での初騎乗を経験していた。