香港遠征を視野のボリショイバレエ、11カ月ぶりの実戦はリステッドで4着

2022年11月13日 15:37

 A.オブライエン厩舎のボリショイバレエが、現地12日に英リングフィールド競馬場のチャーチルステークス(リステッド、3歳以上、オールウェザー10ハロン)で、昨年の香港カップ以来となる実戦復帰。中団の後ろから末脚不発で勝ち馬に6馬身余りの4着に終わった。

 五分の発馬を決めたボリショイバレエは先頭から7、8馬身の中団より後ろで脚を溜め、第3コーナーからのペースアップに応じて進出を図った。しかし、自身の後ろからスパートした勝ち馬(1番人気のミストザカット)にまくられ、直線に入る前に勝機を失った。

 ボリショイバレエは昨年の英ダービーで1番人気に推されるも7着に敗れ、次戦のベルモントダービーでG1初制覇を飾った。しかし、その後は白星がないまま暮れの香港Cでラヴズオンリーユーから6馬身半差の9着。今年は故障などでなかなか態勢が整わずに復帰が遅れ、このレース前にオブライエン師は香港への再遠征が視野にあることを明かしていた。なお、昨年はパイルドライヴァーがチャーチルS勝ちから香港ヴァーズに臨んでいる。

 勝ったミストザカットはクオリティロード産駒の3歳牡馬で、これが格付けのある競走での初勝利。4月の初勝利からロイヤルアスコット開催最終日のゴールデンゲーツステークス(ハンデ戦)まで3連勝後、8月の仏G2ギヨームドルナノ賞(5着)を経て3カ月ぶりのレースだった。