ウィルテイクチャージが来年からダーレー・ジャパンで供用、今年に米G1馬を輩出
2022年11月18日 12:41
今年の米G1ハリウッドゴールドカップ(ダート10ハロン)を制したゼアゴーズハーバードを出した種牡馬ウィルテイクチャージが、来年から日本で供用されることがダーレー・ジャパンから16日付けで発表された。
ウィルテイクチャージは父が名種牡馬アンブライドルズソング、母はスピンスターステークス連覇など米G1を3勝したテイクチャージレディ(父デヒア)という血統。きょうだいには2012年のG1フロリダダービーを勝ったテイクチャージインディ(父エーピーインディ)、今年3月のG1ビホルダーマイルステークスを制したアズタイムゴーズバイ(父アメリカンファラオ)がおり、近親にもオマハビーチやテイクチャージブランディらG1馬が名を連ねている。
自身は2012年にデビューし、翌13年は3月にG2レベルステークスを勝って臨んだクラシックを皆勤するもいずれも完敗。しかし8月には「真夏のクラシック」と呼ばれるG1トラヴァーズステークスでケンタッキーダービー馬オーブやベルモントステークス馬パレスマリスらを破った。
さらにG2ペンシルベニアダービーも連勝し、G1ブリーダーズカップクラシックではムーチョマッチョマンのハナ差2着。続くクラークハンデキャップで2度目のG1制覇を果たし、この年の米最優秀3歳牡馬に選出された。通算成績は21戦7勝(重賞5勝)。
種牡馬としてはこれまでに5頭の産駒が日本で走り、20年の伏竜ステークスを勝ったヘルシャフト、UAEダービーや米クラシック三冠に挑戦したフランスゴデイナらがいる。
ハリー・スウィーニィ代表取締役は「日本競馬への高い適性を証明している本馬を、アメリカで今年G1勝ち馬を送り出し、いっそう評価を高めたこのタイミングで導入できたことを大変嬉しく思います。今や母の父としても日本に大きな影響を与える偉大なアンブライドルズソング。その貴重な後継種牡馬として日本で多くの活躍馬を送り出し、成功を収めてくれるものと確信しております」とコメントしている。