【ジャパンC】ドウデュース撃破のニエル賞覇者シムカミルは「午後になると真の競走馬に変身」

2022年11月21日 18:20

 今週の日曜東京メインは、日本馬と外国馬が対戦するジャパンC(G1、芝2400メートル、27日)が行われる。

 ニエル賞の覇者シムカミル(牡3、W・ワッテル)は月曜朝、同じフランスの3歳馬オネスト(牡、F・シャペ)とともに午前8時過ぎに東京競馬場の国際厩舎を出て、ダートコースに入った。パリ大賞でワンツーを決めたライバルの後を追うようにハッキング、キャンターでコースを周回。コンパクトに引き締まった馬体を披露した。

 調教終了後に取材に応じたファンタン厩務員は「いいですね。キャンターをしている時の状態も良かったし、前向きさがあって、けれども神経質にはなっていません」と心身ともに良好な状況を伝えた。「素晴らしい輸送ができました。私は馬運車の中でも飛行機の中でも一緒でしたが、落ち着いていて、体重もほとんど落としていません。(ニエル賞から間隔は空いたが)ジャパンCに向け、基本から調教をやり直す感じで準備をしてきました。明日はゲートの確認を行います。(ストロングポイントは)性格ですね。朝は落ち着いていて、午後のレースの時間帯になると、真の競走馬に変身します」。ニエル賞では、ハイレベルな今年の日本のダービーを制したドウデュースを圧倒した。その先行力を府中で発揮できるのか、今後の調整にも注目だ。

出典:日刊スポーツ