病気加療中のティータン騎手、2カ月ぶりに実戦形式で騎乗

2022年11月23日 12:42

 甲状腺の異常により9月18日から療養していたK.ティータン騎手が、現地22日に香港のシャティン競馬場で行われたバリアートライアル(実戦形式)に参加。元気な姿を披露した。

 ティータン騎手は先週から調教に復帰しており、この日の実戦形式でステップアップした形。22日付けの『サウスチャイナモーニングポスト』(電子版)によると、9頭に騎乗したティータン騎手は「3、4頭のつもりだったけど、みんなに乗せ続けられたよ」と口も滑らかで「今日はちょっとタフだったし、明日は少し体が痛いだろうけど、以前のように戻れるのを楽しみにしている」と順調な回復ぶりをアピールした。

 そして、復帰の目標に香港国際競走デーを挙げたティータン騎手は、現時点で大レースでの騎乗馬は何もないとしながら「でも、何が起きるか分からないからね。当日、そこにいて、誰かがコロナ感染でもすれば、運が回ってくるかもしれないし」と準備に余念がない。

 ティータン騎手に生じた心拍数の上昇や筋力低下という甲状腺の異常については医師も因果関係をわかっておらず、同騎手がシーズンオフに感染した新型コロナウイルスとの関係も排除できないという。それでも「毎週、血液検査をしてホルモンレベルを測っている。週ごとに下がっているから良い兆候だよ」と前向きだ。

 なお、ティータン騎手が主戦を務めてきたロマンチックウォリアーは、20日のジョッキークラブカップに続き香港カップでもJ.マクドナルド騎手が手綱を取る予定。「香港国際競走デーで彼を見る側になるのは辛いけど、ダニー(シャム調教師)は12月の後は私に戻すと言ってくれたから、そうなればいいね」と話している。