KYダービーで15番枠のフォルテ、米競馬メディアが「不利な枠順を回避」と評価
2023年05月03日 13:47
現地1日に行われたケンタッキーダービー(6日、チャーチルダウンズ競馬場)の枠順抽選で、20頭立ての15番枠に決まった2歳王者フォルテだが、米競馬メディア『bloodhorse.com』は同馬を管理するT.プレッチャー調教師のコメントも交えながら「不利な枠順を回避」と題して解説している。
枠順抽選を終え、フォルテは単勝4倍で1番人気の支持を受けた。彼は2016年に無敗でダービーを制したナイキスト以来、最も多くを成し遂げてきた馬だ。15番枠からのスタートとなったことにより、彼は2ターンある1マイル1/4(2000m)のコンテストでロスを避けるよう走る必要もあるが、KYダービーにおける中枠ないし外枠はそれなりに望ましい。最初のターンまで1/4マイル(400m)あるからだ。
ほとんどのステークスレースが上限14頭立てで行われる中で(KYダービーの20頭に及ぶ)多頭数では、ポジション取りを争う出走馬がしばしば内側へ密集していき、先行馬群にいない馬たちは後方へと追いやられる結果となる。
昨年の2歳王者にして今年もファウンテンオブユースステークスとフロリダダービーを勝っているフォルテは、馬群の中団ないし後方からのレースを型にしている。主戦のI.オルティスJr.騎手はダービーで過去6回の騎乗とも着外だが、最近2回はプレッチャー師のノウンアジェンダ(2021年8着)、モードニゴール(2022年5着)で最内枠だった。
プレッチャー師はブルーグラスステークス勝ちのタピットトライスとルイジアナダービーの覇者キングズバーンズも出走させるが、これらも5番と6番で極端な内枠を避けられた。5番枠からスタートした馬は2017年のオールウェイズドリーミングをはじめ、過去最多の10勝を挙げている。
これにはプレッチャー師も「率直なところ、1番や20番みたいな枠は本当に避けたかったし、最初のターンでレースを読みやすい位置を取って、少しでもロスを省けたらいいね」と安堵している。
今回のプレッチャー師は2010年のスーパーセイバー、そしてオールウェイズドリーミングに続く3勝目を狙っており、ダービーに通算62頭を出走させてきたのはどの調教師よりも多い。今年の3頭が全て出走すれば、ダービーに3頭以上を出走させるのは12回目となる。
前売り6倍で2番人気のタピットトライス、同じく13倍で6番人気タイのキングズバーンズと合わせ、プレッチャー師は今年の布陣をオッズの面から過去最強と称している。