仏2000ギニーは波乱の決着、伏兵マルハバヤサナフィが大金星
2023年05月15日 11:45
現地14日、仏パリロンシャン競馬場でG1仏2000ギニー(3歳牡馬、芝1600m)が行われ、M.バルザローナ騎乗の伏兵マルハバヤサナフィが大金星を挙げた。
2番人気のアイザックシェルビーをマークするように4番手でレースを進めたマルハバヤサナフィは、直線で内を突いて先頭に立ったアイザックシェルビーに対して馬場の中央寄りからスパート。ゴール前で前をとらえてクラシック制覇を達成した。
アイザックシェルビーは短クビ差の2着。さらに2馬身差の3着には人気薄のブレッツスカイが入り、1番人気に推されていたアメリカンフラッグは後方から追い込むも4着までだった。
A.シュッツ厩舎のマルハバヤサナフィは、英G1ジュライカップ制覇などを欧州短距離戦で活躍したムハーラーの産駒。前哨戦の仏G3フォンテーヌブロー賞ではアメリカンフラッグに完敗の2着だったが、本番で見事に巻き返して見せた。
英競馬メディア『At The Races』によると、シュッツ調教師は「素晴らしいパフォーマンスを期待してはいたが、5着以内に入ればとも思っていた。もう少し雨が降ることを期待していたんだ」とコメント。「私はドイツで何度もクラシックを勝っているから、その経験がいきたね。フランスに来て7年、この勝利が私のキャリアの新たなターニングポイントになることを願う」と続け、仏ダービーでの二冠を目指す意向を示した。