プラウドアンドリーガルは愛2000ギニーへ、距離適性を量りかねて英ダービー回避

2023年05月17日 13:10

 昨年の仏2歳G1クリテリウムアンテルナシオナルを制したD.オブライエン厩舎のプラウドアンドリーガルが、英ダービーを回避して愛2000ギニー(27日)を目標に切り替えた。地元メディアの『irishracing.com』が現地16日付けで報じている。

 プラウドアンドリーガルは2歳の昨年にクリテリウムアンテルナシオナル勝ちや愛G1ヴィンセントオブライエンナショナルステークス2着など5戦3勝。クラシックシーズンに向けて注目株となったが、3歳初戦の前走はG3愛ダービートライアルステークス(10ハロン)で3着に敗れ、英ダービーの前売りでは34倍のオッズがついている。

「評価の難しいレースだった。少しの間、考え込むのをやめたが、もっと見返してみて、愛2000ギニーで距離を短縮させようと思ったんだ」と前走を振り返るオブライエン師は「彼はしっかり距離を乗り切ったと思う。10ハロンを走らせる機会は間違いなくあるだろうし、愛2000ギニー後は(10ハロンに)戻すこともあり得るが、プランとしてはカラ(愛2000ギニー)だね」と、ひとまず距離短縮に傾いた経緯を明かした。

「2歳と年長馬のレースでは全然違うんだ。3歳よりも2歳の方が距離適性はなんとかなるし」と続けたオブライエン師。プラウドアンドリーガルは不良馬場のサンクルー競馬場で1マイルを勝ったが、(前走の)レパーズタウン競馬場の10ハロンが合っているのか確証はなく、愛2000ギニーの成り行きを見守る考えでいる。

 なお、ディーステークスで父のA.オブライエン調教師が管理するサンアントニオから1馬身3/4差の2着に敗れたオルダーは英ダービーへ向かう。オーストラリア産駒の同馬はスポンサーの『ベットフレッド』の前売りで単勝26倍をつけている。