英G1ロッキンジSのモダンゲームズ、2着馬の噛みつき攻撃かわして快勝

2023年05月21日 11:22

 英G1ロッキンジステークス(4歳以上、芝8ハロン)が現地20日にニューベリー競馬場で行われ、1番人気のモダンゲームズが先頭から4馬身ほどの後方寄りで中間点を通過すると、最後の1ハロンから末脚を炸裂させてゴールへ突き抜けた。

 4番人気のムタサーベクが好発から集団を先導し、これを7番人気のチンディットが積極的に追い掛ける。中間点を前に内ラチ側から2番人気のローレルも位置を上げ、チンディットの背後からバークシャーシャドー(8番人気タイ)が追走。外ラチ側で並ぶようにモダンゲームズが末脚を温存した。

 残り3ハロンを切って各馬が動きはじめ、最後の1ハロン標識に前にチンディットが先頭へ。これに呼応するようにモダンゲームズがステッキを受けると末脚に点火し、噛みつきにくるチンディットを寄せつけずに差し切って1馬身1/2差をつけた。さらに1馬身差の3着にバークシャーシャドーが続き、2番人気のローレルは10着に沈んでいる。

 C.アップルビー調教師が管理し、ゴドルフィンが所有するモダンゲームズは、昨年11月のブリーダーズカップマイルに続く通算5度目のG1制覇。これで米国、フランス、カナダ、そして英国と4カ国目、3年連続のG1勝ち(重賞は通算6勝目)とした。

 モダンゲームズのW.ビュイック騎手はレース後のインタビューで「彼(チンディット)が手に噛みついてくるのが分かった」「彼らは必死だったけど、この馬はリアルスーパースターさ」と際どいシーンにも余裕を見せながら振り返っている。