カナダ産馬のキャリック、米G2ペナインリッジSを逃げ切りベルモントダービーへ

2023年06月07日 10:45

 現地3日、米ベルモントパーク競馬場で3歳G2ペナインリッジステークス(芝9ハロン)が7頭により争われ、ハナに立った3番人気のキャリックがスローペースに落として主導権を握ると、直線入口から後続を突き放して1馬身差のリードを守り切った。

 大外枠の2番人気ファーブリッジは最終コーナーで最後方から内ラチ沿いを突き、道中並走から外を回った昨年のブリーダーズカップジュベナイルターフ2着馬で1番人気のシルバーノットとの2着争いをアタマ差で制した。

 カナダ生まれのキャリックはコレクテッド産駒の牡馬でC.ブラウン調教師が管理。2歳時は9月のデビュー戦から2連敗で終わるも、5カ月の休養から明けた今年3月に初勝利を挙げ、それから条件戦を挟み3連勝で重賞初制覇とした。

 なお、ペナインリッジSの上位3頭にはG1ベルモントダービー(7月8日)の出走権が与えられており、ニューヨーク競馬協会(NYRA)の公式サイトによるとブラウン師は出走に前向き。また、同師はカナダ産馬限定で行われているカナダ版ダービーのキングスプレート(エリザベス2世の死去により改称=8月20日)にも興味を示している。