初黒星喫したデザートクラウン、ロイヤルアスコットではデットーリ騎手へ乗り替わり

2023年06月10日 14:32

 5月下旬の英G3ブリガディアジェラードステークスで2着と初黒星を喫した昨年の英ダービー馬デザートクラウンが、次走に予定しているロイヤルアスコット開催での英G1プリンスオブウェールズステークスではL.デットーリ騎手に乗り替わることになった。

 これは英競馬メディア『racingpost.com』などが報じたもの。M.スタウト厩舎のナサニエル産駒デザートクラウンはデビューからR.キングスコート騎手が手綱を取り、無傷の3連勝で英ダービーを制覇。しかし故障からの長期休養明けだったブリガディアジェラードSではフクムの2着に敗れていた。

 陣営のレーシングマネージャーのB.レイモンド氏は、今年限りでの引退を表明しているデットーリ騎手について「オーナーも彼がアスコットの代名詞であることは理解している」とコメント。オーナーからキングスコート騎手への批判はなかったと明言した。

 そのうえで「自分が現役の頃は(名騎手の)レスター・ピゴットが有力馬をみんな持っていっていた。自分は大したことのないジョッキーだったが、当時はとてもつらかった」「もちろんリチャード(キングスコート騎手)も悲しいだろうが、競馬ではよくある話。今後もまた起こるだろう」と語っている。