米の殿堂入り名手エドガー・プラードが現役引退「家族と過ごす時間を大切したい」父の日に決断

2023年06月21日 15:35

 米国で殿堂入りを果たしている名手エドガー・プラード(56)が現役を引退することを発表した。20日、ブラッドホース電子版が伝えている。ペルー出身の同騎手は「愛する家族と過ごす時間を大切にしたい」と理由を語り、2日前の「父の日」に決断したことを明かしている。最後の騎乗は1月6日のガルフストリームパーク競馬場で、その後は騎乗機会がなかった。

 北米での通算騎乗数は3万9725回で、7119勝。97~99年には3年連続で北米最多勝騎手に輝いた。06年にバーバロでケンタッキーダービーを制覇。ベルモントSは02年サラヴァ、04年バードストーンで2勝を挙げているが、いずれもウォーエンブレム、スマーティージョーンズの3冠制覇を阻止する勝利だった。他にもレモンドロップキッド、ハーランズホリデー、スキャットダディ、ランハッピーなどで多くのG1を制している。

 日本には何度も来日し、日本の競馬関係者にも知られた存在だった。94年には中山競馬場で行われた第3回ヤングジョッキーズワールドチャンピオンシップに優勝。ワールドスーパージョッキーズシリーズ(現ワールドオールスタージョッキーズ)の常連だった。08年のベルモントSではカジノドライヴに騎乗予定も当日に出走取り消し。また、05年のBCジュベナイルフィリーズではフォークロア(3冠馬コントレイルの祖母)を勝利に導いている。

出典:日刊スポーツ