吉田勝己氏が購買のパライシパン、豪G1タタソールズティアラで有終の美

2023年06月25日 08:00

 豪州における2022/23シーズンの最終G1タタソールズティアラ(2歳以上牝馬、芝1400m)が現地24日にイーグルファーム競馬場で17頭により争われ、6番人気のパライシパンが好位追走から直線半ばで抜け出すと、ルーツ(9番人気タイ)の追撃を0.53馬身振り切った。

 パライシパンは外目の12番枠からダッシュを利かせて好位で流れに乗ると、直線では四方を囲まれて追い出しを待たされる格好になるも、進路が開けた残り200mから力強く抜け出して混戦を断った。ルーツはパライシパンの背後から馬群の外へ持ち出されて2着に続き、さらに0.34馬身差の3着には5番人気のシャイヨが後方から馬群の中を追い込んだ。

 パライシパンはソーユーシンク産駒の5歳牝馬で、昨年6月11日のG2デインリッパーステークスから1年ぶりの白星で重賞2勝目。次走のタタソールズティアラでは勝ち馬から1.75馬身差の3着に敗れていた。同馬は最近になってノーザンファームの吉田勝己氏が購買し、このレースを最後に日本で繁殖入りする予定と複数の地元メディアが報じている。

 また、パライシパンとK.ウィルソンテイラー騎手、そして1998年にメルボルンカップを制すなど騎手として活躍したC.マンス調教師はいずれもG1初制覇となった。