パイルドライヴァーが英G2ハードウィックSで復活、次走でキングジョージ連覇へ

2023年06月25日 08:03

 現地24日、英アスコット競馬場で行われたロイヤルアスコット開催のG2ハードウィックステークス(4歳以上、芝12ハロン)は、3番手追走の2番人気パイルドライヴァーが残り1ハロンで先頭に並び、3頭による叩き合いから抜け出した。

 レースは3番人気のウエストウインドブローズが逃げ、4番人気のチェンジングオブザガードが2番手を追走。パイルドライヴァーは序盤の下り坂で力みが目立つもP.J.マクドナルド騎手が3番手に収めて流れに乗せる。最終コーナーではラチ沿いから先行2頭の外に持ち出され、残り2ハロンから追撃態勢に入って最後に抜け出した。

 1馬身1/4差の2着にウエストウインドブローズが粘り込み、チェンジングオブザガードはさらに1馬身差の3着。1番人気のフリーウインドは序盤の最後方から最終コーナー手前でパイルドライヴァーに並ぶも、直線では伸び切れず5着に敗れた。

 6歳を迎えたハーバーウォッチ産駒のパイルドライヴァーは昨年のキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス以来となる11カ月ぶりの実戦を制して通算5度目の重賞勝ち。キングジョージ後は故障により凱旋門賞を断念すると、ジャパンカップや香港ヴァーズの予定も相次いで取り止め、さらには今春のドバイシーマクラシックを目標にするも再び故障して休養が長引いていた。

 英競馬メディア『attheraces.com』は、パイルドライヴァーを共同管理するW.ミューア調教師の「明日、その次の日と彼の様子を見るが、すべての状態が変わらないならキングジョージにもう一度戻るつもりだ」というコメントを報じている。