米G1アルフレッドG.ヴァンダービルトH、エリートパワーが際どく差し切り8連勝

2023年07月30日 15:25

 米G1アルフレッドG.ヴァンダービルトハンデキャップ(3歳以上、ダート6ハロン)が現地29日にサラトガ競馬場で7頭により争われ、1番人気のエリートパワーが2番人気のガナイトをゴール寸前で差し切った(アタマ差)。

 出走7頭のうちエリートパワーが単勝2.10倍、ガナイトは2.20倍と他を離して抜けた人気。序盤から追っつけられて2番手につけたガナイトに対し、エリートパワーは5馬身ほど後方の6番手からマークするように追走した。

 ガナイトは終始追っつけ気味の手応えも最終コーナーから先頭をうかがい、エリートパワーも2馬身ほどに接近して追撃。直線半ばから抜け出して懸命に粘り込むガナイトを、エリートパワーがゴール間際で差し切った。さらに6馬身1/4差の3着に単勝10.50倍の3番人気ディーンデリバーズが逃げ粘っている。

 エリートパワーは圧勝したG3リヤドダートスプリントから帰国初戦の前走でG2トゥルーノースステークスも完勝し、これで昨年6月の初勝利から8連勝。今回は昨年のブリーダーズカップスプリント以来のG1レース2勝目で、通算5度目の重賞制覇としている。

 ニューヨーク州競馬協会(NYRA)の公式サイトは、エリートパワーを管理するW.モット調教師のコメントを紹介。モット師は不良馬場(Sloppy)でスピード勝負になったことを苦戦の要因に挙げる一方、最後まであきらめずに勝利をもぎ取ったエリートパワーを称賛し、今後は8月26日のG1フォアゴーステークスが目標と話している。