独G1ベルリン大賞はシムカミルが制覇、次の目標は凱旋門賞

2023年08月14日 13:11

 現地13日、独ホッペガルテン競馬場でG1ベルリン大賞(芝2400m)が行われ、A.プーシャン騎乗のシムカミルがG1初制覇を飾った。

 大外枠から出て4番手で流れに乗ったシムカミルは、ポジションをキープしたまま直線へ。末脚を伸ばして残り300メートル付近で先頭まで突き抜けると、最後は追い込んできたシスファハンを3/4馬身差で退けた。

 さらに2馬身1/4差の3着にアシステント。昨年の独ダービー馬サンマルコは4着に終わった。

 S.ワッテル厩舎のシムカミルはタマユズ産駒の4歳馬。昨年は仏G1凱旋門賞の前哨戦にあたる仏G2ニエル賞を勝ったものの本番には向かわず、G1ジャパンカップへ遠征した(15着)。

 今年は4月の仏G1ガネー賞2着にG2を2勝と好調で、約2カ月の休み明けだった今回で待望のG1初勝利を手にした。

 ベルリン大賞は凱旋門賞と縁があるレースで、2020年のトルカータータッソと21年のアルピニスタは共にこのレースを勝った翌年に凱旋門賞を制覇。ワッテル調教師も「ご存じのようにベルリン大賞の勝ち馬は凱旋門賞を勝っている。次の目標は凱旋門賞だ」と語っている。