ブライトフューチャーが米G1ジョッキークラブGCで重賞初制覇、今後の目標はBCクラシック

2023年09月03日 15:37

 米G1ジョッキークラブゴールドカップ(3歳以上、ダート10ハロン)が現地2日にサラトガ競馬場で行われ、2番手で中間点を通過したブライトフューチャーが直線早々に抜け出すと、ゴール前で急追する3番人気プロクシーをハナ差抑えて勝利を手にした。

 ブライトフューチャーは大外の8番枠からダッシュを決めて2番手の位置を確保。背後の内にプロクシー、外に4番人気タイソンがつけて3、4番手を固める。第3コーナーで先頭に並んだブライトフューチャーが直線入口から半ばにかけて2馬身ほどのリードを開くと、追撃するプロクシーも遅れて加速がつき急接近。最後は鼻面をそろえるようにゴールし、ブライトフューチャーがわずかにしのいだ。

 2馬身1/4差の3着にタイソンが続き、1番人気のラトルンロールは向正面で勝ち馬から2馬身ほどの5番手につけていたが、そのまま位置を上げられず6着に完敗した。

 ブライトフューチャーはT.プレッチャー調教師が管理するカーリン産駒の牡馬で今回が重賞初制覇。昨年3月にデビュー勝ちするも2戦でシーズンを終え、4歳を迎えた今年は3戦目の6月に重賞初挑戦のG2ブルックリンステークスで8着に沈んでいた。その後に条件戦を勝ってここに臨み、通算成績を7戦4勝(3着2回)としている。

 ニューヨーク州競馬協会(NYRA)の公式サイトによると、プレッチャー師はブルックリンSでの敗因を12ハロンの距離とし、今後はブリーダーズカップクラシックを目標とする方針。「次のG1へ進むために、彼にはさらなる進歩が必要となる。古馬戦線はガラ空きな感じがする。明日か月曜日に(BC開催地の)カリフォルニアについて少し調べてみるかもしれない」とコメントしている。