サウジクラウンが米G1ペンシルベニアダービーを逃げ切り、BCクラシックに参戦か

2023年09月24日 14:54

 米G1ペンシルベニアダービー(3歳、ダート9ハロン)がパークスレーシング競馬場で現地23日に行われ、1番人気のサウジクラウンがスタートを決めて主導権を握ると、9番手から追い上げる4番人気ドリームライクを1/2馬身振り切った。

 レースはサウジクラウンを先頭に9頭、大きく離れて2頭が追走する形で向正面を通過。1馬身から2馬身のリードを保って逃げるサウジクラウンが最終コーナーの手前からピッチを上げたのに対し、ドリームライクは集団の最後方から内ラチ沿いを駆け上がって追撃する。

 サウジクラウンは内3頭分ほど開けて直線に突入し、残り2ハロンでも2馬身ほどのリード。そこに最終コーナーで大きく外に持ち出されたドリームライクが猛追してきたが、サウジクラウンももうひと伸びして半馬身のリードを守り抜いた。

 さらに6馬身離れた3着争いを7番人気のイルミラコロが制し、2番人気のリインカーネイトは中団から第3コーナーで2番手に上がるも伸びを欠き6着に敗れた。

 サウジクラウンはB.コックス調教師が管理するオールウェイズドリーミング(父ボードマイスター)産駒の牡馬。4月16日にキーンランド競馬場のダート6ハロンでデビュー勝ちすると2連勝し、3戦目のG3ドワイヤーステークス、続く前走のG2ジムダンディステークスはともにハナ差の2着に惜敗したが、5戦目の重賞初制覇がG1のタイトルとなった。

 米競馬メディア『bloodhorse.com』によると、コックス師はサウジクラウンをブリーダーズカップに使う場合、血統的にはダートマイルよりもクラシック向きという考えを明かした。また、サウジアラビアを拠点とするオーナーグーループのため、来年のサウジカップも目標とコメントしている。