豪3歳G1コーフィールドギニー、伏兵グリフが鞍上の巧みなリードで逃げ切り

2023年10月15日 11:28

 豪3歳G1コーフィールドギニー(芝1600m)が現地14日にコーフィールド競馬場で行われ、10番人気の伏兵グリフが大外からハナを主張すると、内ラチ沿いの好位から追撃するヴェイト(4番人気タイ)を1.75馬身封じて逃げ切った。

 15番枠から好スタートを決めたグリフはB.メルハム騎手が内をけん制しつつハナへ。ラップを落としながら巧みに息を入れると中間点から一転してピッチを上げ、背後の4番手で様子をうかがっていたヴェイトの追撃を振り切った。

 前哨戦まで無傷5連勝の2番人気ステパーティーはヴェイトの外を並走もさらに1馬身差の3着で初黒星を喫し、1番人気のミリタライズはゲートで後手を踏み5着に敗れた。

 グリフはC.マー&D.ユースタス調教師が管理するトラピーズアーティスト産駒の牡馬でG1初制覇。重賞は前走のG2スタットステークスに続く2勝目、前々走のリステッドから3連勝で通算成績を8戦4勝とした。

 なお、グリフは直線残り200mから外に斜行しはじめ、最後の100m地点では追いすがるヴェイトやステパーティーの鞍上が手綱を引くシーンがあったが、豪競馬メディア『racing.com』によるとヴェイトを共同管理するT.マカヴォイ調教師は鞍上のD.レーン騎手から着順に影響するほどの不利ではなかったことを告げられ、自身もパトロール映像を確認して異議申し立てをしなかったとコメント。同馬に1600mは長く、次戦はクールモアスタッドステークスで距離短縮する意向を明かしている。