英2歳G3オータムステークス（芝8ハロン）が現地14日にニューマーケット競馬場で7頭により争われ、逃げ馬の背後につけたエインシャントウィズダムが、道中並走の3番人気チーフリトルロックを残り2ハロンから突き放して圧勝した（3馬身3/4差）。

　さらに1馬身3/4差の3着に5番人気のアンビエンテフレンドリーが逃げ粘り、勝ち馬と1番人気を分け合ったアラビックレジェンドは残り3ハロンから遅れはじめて6着に沈んだ。

　エインシャントウィズダムはゴドルフィン所有でC.アップルビー調教師が管理するドバウィ産駒の牡馬。6月9日のデビュー戦から2連勝し、7月29日の3戦目はリステッドで後に仏G1ジャンリュックラガルデール賞を勝つロザリオンの3着に敗れたが、それ以来の実戦で重賞初制覇とした。

　英競馬メディア『racingtv.com』などによると、このレース4連覇のアップルビー師はロザリオンらに敗れた前走について、デビュー戦との間に1戦挟んだことが負担になったと振り返り、ひと息入れて臨んだ効果に言及。エインシャントウィズダムを10ハロン向きと評価しつつ、12ハロンも守備範囲という考えを明かし、来春は英ダービー前哨戦のダンテステークスが意中にあるとコメントした。

　なお、大手ブックメーカー『ベットフェアー』は、英ダービーにおけるエインシャントウィズダムのオッズを33倍台から13倍へとカットしている。