G2英チャンピオンズロングディスタンスCはトローラーマンが勝利、トゥルーシャンは4連覇ならず

2023年10月22日 13:41

 現地21日、アスコット競馬場でG2英チャンピオンズロングディスタンスカップ(3歳以上、芝15ハロン127ヤード)が8頭により争われ、L.デットーリ騎乗の5番人気トローラーマンが2番手追走から最終コーナーを前に先頭に立つと、3番手から抜け出した1番人気キプリオスを差し返してクビ差の勝利を収めた。

 トローラーマンは逃げ馬から5馬身ほどの2番手で向正面のスウィンリーボトムに差し掛かり、さらに10馬身ほど開いてキプリオスが残りの集団を先導。坂の上りに入ると逃げ馬の脚が早々に上がり、トローラーマンは4ハロンを残して先頭に立った。

 手応え良く最終コーナーに向かうトローラーマンに対してキプリオスも急追し、直線入口でかわして残り2ハロンから一時は2馬身ほどのリードを奪うも、そこからトローラーマンが巻き返すと最後の100ヤードで逆転した。さらに13馬身離れた3着に4番人気のスウィートウィリアムが入線し、このレース4連覇を狙った2番人気のトゥルーシャンは6番手追走から4着に敗れている。

 トローラーマンはゴドルフィンが所有し、J&T.ゴスデン調教師が管理するゴールデンホーン産駒の5歳セン馬で重賞初制覇。昨年8月には伝統のイボアハンデキャップを制しており、次戦の英チャンピオンズロングディスタンスCでも3着に善戦した。

 なお、本来の英チャンピオンズロングディスタンスCは芝16ハロン(15ハロン209ヤード)が舞台だが、今年は大雨の影響でメーントラックではなく内回りコースが使用され、82ヤード短縮での施行となった。