英国のムチ使用ルールで初の勝利剥奪、騎手は24日間の騎乗停止に
2023年11月29日 12:46
英国で今年から正式導入されたムチ使用の新ルールにおいて、勝利が剥奪される初の事案が発生した。『racingpost.com』など現地の競馬メディアが28日付けで報じている。
問題が発生したのは23日にマーケットラーセン競馬場で行われた障害戦で、6歳馬のミックスドウェーブが短アタマ差の先頭でゴールした。しかし、A.エドワーズ騎手が上限の7回を9回も超える16回のムチを使用したことで失格。勝利を剥奪された。
エドワーズ騎手には12月12日から23日まで、同26日から2024年1月6日までの計24日間の騎乗停止処分が下され、騎乗停止の期間中に特別講習の受講も義務づけられた。
この件に関して英国競馬統括機構(BHA)のスポークスマンは「失格はムチの過剰使用に対する究極の抑止力として導入され、許容レベルを9回超えては言い訳もできない」「広範な協議とコミュニケーションともども、騎手たちは新ルールを明示したトレーニングモジュールの受講を運用開始前に求められた」とエドワーズ騎手の落ち度を指摘している。