米アケダクト競馬場で現地2日に2歳G2レムゼンステークス（ダート9ハロン）が行われ、1番人気のドーノックが逃げ切り態勢で直線に入ると、最後方から追い込む2番人気シエラレオーネに一時かわされるも差し返す根性でハナ差の勝利を収めた。

　先手を打ったドーノックは最終コーナーで後続を突き放しにかかると、直線早々に内ラチに接触して減速。最後方から大外を豪快に伸びるシエラレオーネにかわされ、残り100ヤード地点で半馬身余り前に出られたが、そこから驚異的な勝負根性を発揮して差し返した。4馬身3/4差の3着には4番人気のドラムロールプリーズが続いている。

　ドーノックは父グッドマジック、母プカで今年のケンタッキーダービー馬メイジの全弟という良血。今年7月のデビュー戦と2戦目のリステッドはともに2着だったが、10月14日の3戦目から連勝で重賞初制覇を飾った。D.ガーガン調教師は昨年に続き連覇としている。

　米競馬メディア『bloodhorse.com』によると、ガーガン師は今後のドーノックにフロリダ州でひと息入れさせ、KYダービーに向けて2戦ないし3戦させる方針を明かしている。レムゼンSはKYダービーの指定ポイントレースで、2024年から日本で種牡馬生活を送るオナーコードも2013年に勝っている。