日本で馬券が発売されるG1香港国際競走が10日、シャティン競馬場で行われる。

　香港カップ（芝2000メートル）にフランスから参戦するオリゾンドレ（セン3、P・コティエ、父ダビルシム）は父の父が05年のマイルCS、香港マイルを制したハットトリック（父サンデーサイレンス）という血統だ。ここまでの戦績は9戦6勝。6月のリッジウェイ賞（リステッド）からウジェーヌアダム賞（G2）、プランスドランジュ賞（G3）、凱旋門賞前日のG2ドラール賞まで4連勝。前走は初めての海外遠征で英チャンピオンSに挑戦し、3着に好走している。

　4日朝は同じフランスからの遠征馬とともにシャティン競馬場のオールウエザーコースでキャンター調整を行った。コティエ厩舎のペイン氏は「今回は初めての長旅ですが、いい状態で到着しました。初日は少し調子が悪かったけど、今日は良くなっています。朝は落ち着いていて普段どおりですね。この遠征は我々全員にとって素晴らしい経験ですし、彼は落ち着いているのでうまくいくはずです」とコメントしている。

　父の父ハットトリックは追分ファームの生産で父サンデーサイレンス、母トリッキーコードという血統。角居厩舎に所属し、キャロットファームが所有した。引退後は産駒が欧州、北米、南米で活躍。代表産駒のダビルシムは欧州で2歳G1モルニ賞、ジャンリュックラガルデール賞などを制している。ハットトリックが香港マイルを制したシャティン競馬場で、孫のオリゾンドレが日本馬、地元香港馬や遠征馬相手にどのような走りを見せるのか注目だ。

出典：日刊スポーツ